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2021/04/21 10:50

ご存知の人も居るかもしれませんが、僕は元ミュージシャンです。
そして先日6年ぶりにステージに立ちました。
今日はその事を書こうと思います。
まずどんなバンドをしていたかというと三人組のロックバンド
CLUTCHO(クラッチョ)
というバンド名でした。
メジャーリーガーで二刀流の大谷選手が入場曲で僕らの曲を使ってくれたり、色々なアニメや映画の主題歌などを歌っていましたが、訳あって何の告知もせず活動休止を6年前にしました。その時僕なりの美学があり活動休止ライブや解散ライブのような事は一斉せず、活動休止期間へと入りました。活動休止期間と言っても復活の見込みの無い活動休止なので
"実質解散"
だったのだと思います。
そもそもなぜ解散ライブをしなかったのかと言うと、解散という終わっていくバンドよりも初ライブやこれからどんどん活動していくバンドやグループのライブに行って欲しいと思ったのと、そういう邪念を持って涙ながらのライブみたいになるのが本当に嫌だったからです。好きな時に辞めて、好きな時にやりたかったというのもあります。こういう終わり方をしてしまったので賛否両論、意見を頂きましたが気持ちは変わりませんでした。どんなライブでも今日が最後だと思ってライブに臨んで欲しいと思っていましたし、自分もそう思ってライブをしていたので悔いは無いと思いたかったのです。
でもいざ何も言わずに活動休止をしてみると、罪悪感だったり、本当にこれで良かったのかな?と思いました。逆の立場だったらどう思うのだろうかとか本当に色々考えました。悲しい思いをさせてしまった人には申し訳ないと思いました。いつもライブに来てくれていたファンの皆さんの事をSNS上で見かけたりして少し安心したりなんかしたりもして、、、意外とアーティスト側ってファンの事覚えているものですよ。意外かもしれませんが。名前が分からなくてもあのトートバッグの人元気かね?なんて話したりもします。
そんなこんなで、何かしないといけないと思いつつも実際に行動に移せないままいつの間にか数年が経ってしまいました。
どうにかしないといけないと思い、当時のマネージャーに連絡してみたりしたのですが、メンバーに連絡する勇気は出ず時間だけが過ぎていきました。
僕のバンドはいわゆる本当に仲良しだったバンドでは無かったと思います。当時のライブ前も殆ど会話はなく本番の5分前に意を決してやっとその日やる曲を話てそのままステージに上がるという具合。5分前にやる曲を決めてそのままライブが出来る僕らは逆にすごい?笑
終わってからもそんなに話をした記憶があまり無かったです。いわゆるステージ上でしか仲良くなれないようなバンドだった気がします。熟年夫婦のような感じですかね。そんな関係性だったので気軽には連絡出来ませんでした。今何しているのかも知りませんでしたし、いきなりもう一回ライブしようとは言い出せなかったので、ある日当時のマネージャーをご飯に誘い、メンバーも誘ってみる事にしました。返事が来るまでどれだけドキドキした事か、、、笑
結局予定が合わなくて会えなかったのですが、また今度飯でも行こうとなりました。意外と優しい雰囲気で会話出来たのが驚きでした。
まず返事がきた事にびっくり!笑
ちゃんと返事してくれてありがとう!
そんな事があった数日後メンバーから連絡があり何事かと思ったらお世話になったライブハウスが閉店するから一夜限りの復活をしないかというお誘いを←2HT→というバンドから貰ったけどやる?という連絡でした。気持ちとしてはやりたいと思っても実際6年間一度もバンドとして演奏していないのにライブが出来るのか?という不安もありましたので簡単にやるとは言えなかったのが正直な所でした。本気でやっていたからこそ気軽に出来ないというのもありました。未完成のままステージに立つ勇気も無かったですし。(今思えば完成しているバンドや音楽なんて無いんですけどね)
でもメンバー皆あの終わり方で本当に良かったのか?とやはり引っかかっていたようでやるべきだよねって話合い、よしっ、やろう!という結論に至りました。
それぞれ音楽では無い仕事をしていたり、音楽を仕事にしていたりそれぞれの道を進んでいたので、まずスケジュール確保が大変でした。限られた時間の中でなんとか3回だけリハーサルする時間を確保する事が出来ました。
6年間のブランクを3回だけのリハでまかなえるのか?という不安は当然ありましたが、最初のリハを行った時に意外と体が覚えてるなと感じました。久々にメンバーと再会した時は現役の時よりも仲良く話せたなという印象です。最初のリハの感想がそこかよ!笑
演奏している時も中学生の時に戻ったように、演奏のクオリティというよりはバンドで音を出している事を楽しめているように感じました。やっぱり音楽っていいもんだなと。やっぱり楽しいよねって。
演奏自体も心配だったのですが、何よりも心配だったのが、ここまでの決断をしたのはいいが本当にファンのみんなは待っていてくれたのだろうか?ライブ当日誰もフロアに居ないんじゃ無いかって不安でした。6年もろくに活動していないバンドが急にライブをしますと言い出して何人の人が実際に来てくれるのかな?ともの凄く不安でした。←2HT→とCLUTCHOのグループラインでは知り合いをそれぞれ誘おうなんて話もしてて、、、誰もがチケットは売れないと予想してました。。。
チケット発売日当日その日もグループラインは盛り上がっていました。完売しなかったら知り合いにお願いしようかなとか、Twitterで宣伝しようとか、やれる事はなんでもしようなんて話で盛り上がっていました。でもいざ発売してみると5分足らずで、、、
完売!
嘘だ!!!
この結果を最初は誰も信じていませんでした。そもそもチケット発売されていなかった説、誰かが買い占めて実際に購入してくれたのは数人説、DJ NAOKI SONICが買い占めた説、システムエラーなどなどありとあらゆる可能性を探りましたが、ライブハウス側から本当に完売しましたと報告があり、驚きと安堵と感動が爆発しました。
感無量!!!
覚えててくれたんだ、、、めちゃくちゃ嬉しかったです。
ライブ自体の感想は言葉で書くと安っぽいのでここには書きませんが、一言で言うなら
優勝!!!
このライブをして本当に良かったと思う。
久々にメンバーにも会えたし、リハの後飯行ったりしちゃって。笑
家族の話をしたり、最近の仕事の話をしたり、空白の6年間を埋めていくような気分でした。←2HT→とも再会出来たし、、、DJのなおきさんとはちょくちょく会えてたけど、あの選曲センスは感無量!
ある意味コロナだからこそ再会出来たのかなとも思います。
←2HT→のライブ中はメンバーの名前を叫びすぎて声が枯れるかと思いました。ファンよりもエキサイティングしていたのは事実です。やって欲しい曲やってくれていないのでアンコールの時
”金返せ!”
って叫びそうになりましたが、チケット代払っていませんでした。ちーん。
思い出の場所がまた一つ無くなる。
今回のライブはお世話になったライブハウスが閉店してしまうから最後にもう一度やろうって事で集まりました。コロナのせいで僕らの遊び場、思い出の場所が無くなってしまった反面、コロナだからこそ再会出来た。恐らくコロナが無かったら、ファンの皆にもメンバーにも再会出来ていないんだと思う。悔しいからぜってーコロナに感謝はしないけど、間違いなくあの日、あの場所で見た光景は”アレ”だったよね。ムカつくぜコロナ!!!サンキューコロナ!!!とは言いませんが、でも最高でした。そしてモニターに乗っちゃ駄目って張り紙までしてあるのにモニターに乗らせてくれたRUIDO K2本当にありがとうございました。ライブ直前にゆうじさんがモニターに乗っていいか?いけないか?じゃなくて、乗りたいんだよ!行ってこい!ってステージに送り出してくれた事を思い出しました。内緒です。僕たちまだ何がパンクかロックなのかとか気にしています。僕はパンクロックですが、ゆうじさんはハードコアです。モニターが万が一壊れていた場合、請求は←2HT→へお願いします。ペコリ。
もう一度言います、、、
ムカつくぜコロナ!!!
またきっと10年後会おう!
それまではそれぞれの道でベストを尽くそう。
愛してるぜ!!!(ゆうじさん風)
いつもならこの言葉をファンに向かって言いますが、今はメンバーにも言いたいし、バンド仲間にも言いたいし、ライブハウスにも言いたい。きっと僕も少しずつ大人になったのかもね。
上手く文書まとまりませんでした。
文章力が無いのではなく、読解理力が無いって事にしてください。
これが僕の人生の第一章の話です。
そして第一章を終わらせる事が出来たかと思います。
終わるという表現が正しいのかわかりませんが、なんとなく伝わりますかね。もうバンドをやらないとも、やるとも言えませんが一区切りつける事が出来ました。
第一章で感じたこの感情を表現するのが第二章!
僕は一生夢を追い掛けます!
多分止まることは無いです。まだまだこれから!!!
第一章で感じた気持ちを洋服作りにぶつけます!!!
今後ともよろしくお願いします!!!
また書きます。
ちなみにCLUTCHOの曲はここで聞けます!良かったら聞いてね!SpotifyとかAmazonのでも聞けるみたいだけど、僕Apple Musicなので、リンク貼ります。
↓
https://music.apple.com/jp/artist/clutcho/219769657?l=en
Shinichi